ガンダムについて

考察しようと思うと政治とか人生とか、デザインとかよりよっぽど自信あるのが「ガンダム」ちゃんだったりします。なんせ、3歳の頃の初代ガンダムの放送をリアルタイムで見てましたから。当時は打切りの意味も知らずに幼児の僕は意味不明という意味を覚えたのでした。小学生の頃、打切りになったはずのガンダムのプラモを見て、「あれ？」って思った時に何となく大人になった気がしたものです。超合金しか知らなかった僕に不思議な感覚を植え付けてくれましたから。

ヲタというほどでは無いですが、世代がモロなので。。。

正直言って、3歳の頃はアムロとかシャアとか知らずにMSだけでした。ガンダム、ガンキャノン、ゲルググとかが記憶に残ってます。キャラでは何故かセイラさんとカイ。不思議な記憶ですよねｗ　俺にとってはガンダムは子供の頃からの謎の存在。仮面ライダーとか戦隊シリーズのように、ある程度の完成度とか到達点を子供ながらに見極める、つまり卒業から趣味的なものへ変化してくれる存在ではなく。そのままZガンダム及びその後（逆襲の～）へと移行していくのです。もういいだろうと思ってた頃のVガンダムとかゲームから火がついた（と思ってる）クロスボーン・ガンダムとか、いろいろありますよね。別に100％好きとかじゃないです。正直言って特に意味ない存在なので、困ってますｗ　だけど、無くならないその価値観ってあるんですよね。商業アニメとしてなのか、消費されるコンテンツの中のガンダムというブランドなのかよく分かりません。正直言って、ガンダムが無かったらプラモデルとかゲームのネタに困るでしょう。代替え品を作るんだろうと思いますが、試行錯誤することになる。商業的な価値はありますよね。

で、富野由悠季監督ということで、昨年はまだGのレコンギスタが放映されてました。大人になってからのガンダムって何か別の意味で興味あったのですが、正直言って、子供の頃からの何回見ても難解というか最終的には単なるアニメというか。アニメに対して求められてるものを出してるって感じですよね。昔はシャアが好きでしたけど、さすがにマンネリというか二十数年前に死んでから死んでますから（笑）　ガンダムSEEDはダメでした。女の子に媚びてる感じでサムライトルーパー（古）みたいだった。逆にガンダム00は叩かれる前提の精神みたいなものを感じて、なんだか少年チック（あくまでもチック）でした。

プラモデル作りこんでるほどの時間的余裕もないけど、仕事がらやっぱ作るって想像力無くしては造れないので気持ちの上では大事かな？と思ってます。で、そろそろ本題。

Gのレコンギスタというタイトルでガンダム排除されてるんですが、内容は普通にガンダムしてる。脱却したいんだけど年齢的に俺できないよってのが監督に無意識のうちに出てるんじゃないでしょうか？シャアみたいな存在、アムロみたいな存在を作りたくないでしょうし、サラッとアニメしたら上手な作品になるということでしょうけど、それってガンダムに求められてるモノじゃないんでしょうね。続かないガンダムを作ってもらっても…　設定的にはいくらでも続編できると思います。MSとしてはGセルフの鬼のような強さｗ　ありゃ鬼ですね。鬼。Vガンダム以外の富野ガンダムってほとんどボロボロ（νガンダムも無傷か）だったと思うんですけど、Gセルフは仕事的に壊してあげたって感じがしました。手抜き感っていうか…　敵は強そうなんだけど弱いのばかり。00のように無駄に強力なパイロットもいませんでしたし。ベルリも安心して戦えたんじゃないでしょうか？

初代～逆襲のシャアくらいまでは自分が中学生までだったので何とも言えませんがまぁ、シャアが良かった。あんな人間になりたいとか思った（なってどうするってのが大人になっての答えですがｗ）F91からVは自分とともにガンダムの立場が変わっていった。富野由悠季のガンダムでは無いという立証でしょうか？Vで鬱病だったらしいですが、ごもっとも。そして∀って…　実は見てない。つーか、なんか興味無いんですよ。完成されてないでしょ？　野心的なものを感じられないのでパスしました。世間の評価は流してます。挫折と鬱ってある意味当然の成り行きな訳で、そこからの脱却が∀ですか？　癒やしですか？　逃げてないですか？　自分は監督は違うけどWとか00とかに共感持ちましたけどね。だから今回のレコンギスタも反骨精神主体で作って欲しかった。だけどレコンギスタの富野由悠季監督は大人というか老人だった。老人が子供に昔話して相手になってるような気がした。手抜き感？作品として上手なのかも知れませんがそれって作り手の自己満足ですよね？

僕は40歳前ですが今の自分に再び疑問を抱かせるガンダムをもう一度富野由悠季に作って欲しいです。ん～、フルキャストできるならZの続編かな？シャアから見てるZZ当時ってまだまだあると思うんですよね。個人的にユニコーンの窮屈さってのにちょっと…でしたから。それか、クロスボーン・ガンダムを題材に書き換えてほしい。

ん～ｗ　0083、ユニコーン、SEEDは無理でした。なんか、見てても苦しいとか楽しいとか綺麗とかだけで、考えないんですよ。考えなくても答えを描いちゃってるじゃないですか？富野は考えさせるのが上手い。それは画力とかストーリーとかじゃなくて曲折があるから。クロスボーンやってもシーブックの曲折とかライバルの誰でしたっけ？2号機の人の曲折が描けるでしょうし、そこら辺に時間をさいてほしいんですよね。今回のレコンギスタは曲折が見られないというか廃除されてて単にアニメが進行してるだけ。まぁ、まだ監督が未練あるみたいなのでまだ数年期待してみましょうｗ　
以上、僕のガンダム論でした。これは長いよ。ちなみにZガンダムで追いつめられるクワトロ見て、宇宙って怖いなぁと思いました。